日々を、工夫と創意で!


ウェブサイトのテコ入れや施工事例の大量追加など、裏で暗躍中のIT・制作部長 佐藤です。

弊社IT・制作事業部では、ウェブサイトはもちろん、私が主宰するデザイン会社(日野多磨工房)の設備等も活用しつつ、社外向け広告、デザイン性を追求したツールや社内資料など、さまざまな制作物を日々生み出しています。

昨月私の会社で新しいプリンターを導入し、弊社でも使用できるようになりました。
富士フイルム ApeosPro C650です。


これまでも同社のDocuColor 1450 GAというデザイン会社向けの機械を使っていたのですが、導入から9年以上が経ちさすがに老朽化してきたということで、入れ替えた次第です。

DocuColor 1450 GA

新しい機械はこれまで以上に質の高い印刷物が作成でき、自社でオンデマンド印刷も可能ですので、プリント作業を正式な商品にしようかなと考えたりもしています。
もし何か少部数でハイクオリティな印刷物が必要な場面がありましたら、弊社IT・制作事業部へ是非ご用命くださいね(^_^)/

・・・と宣伝になってしまいましたが、今回の本題はここからです。

先日まで使っていた機械も新しい機械も、デザイン向けの印刷機はPostScriptという特殊な仕様を使うため、パソコンからのプリントには本体以外に専用のプリントサーバーが必須なのですが、プリントサーバーというのはいわゆる普通のWindowsパソコンなので、モニターやキーボードが必要になります。
上の写真でも、プリンター本体の右上にモニターやキーボード、マウスがありますね。こんな感じで使っていました。

で入れ替え後も同じように設置しようと思っていたのですが、富士フイルムの担当の方曰く、新しい機械は本体の右側にモニター設置用の台がくっつけられないと。
でどうしたらいいのか聞いたところ、左側ならつけられると。

冗談じゃありません、勝手に仕様を変えられては困ります。
私としては本体左側のすぐ隣りのスペースにテーブルを置いて使っていますし、そんな風にレイアウトがカッコワルくなる変更は認められないので(このあたりはデザイナーの性ですね)、本体の左側につける設置台はお断りさせていただいて、自分でなんとかすることにしました。

でいろいろ悩んだ結果、良さげなテーブルを確保。

写真はかなり低くなっていますが、レバー昇降式で脚が伸びます
  1. 上面にモニターを置けるだけの幅があり、形状は縦長
  2. 充分な高さがある
  3. ある程度の重さに耐えられる
  4. 脚は片側だけ(手前のスペースが完全フリーになる)
  5. 底面左側にプリントサーバー、右側にゴミ箱を置ける脚の形状で、できれば後ろに断裁カッターも置きたい
  6. キャスターなどがついていて、移動もしやすければさらにGood
  7. 見た目が良い(これが大事!)

これらの厳しい条件を全て満たすものが、すぐ近所のホームセンターで見つかりました。
ネットでもかなり探したのですが、これより良さそうなものはどこにも無し。世の中って、意外にこんなものなんですよね。
適当なものが無ければ木材などでゼロから作る覚悟だったのですが、幸いにしてその必要はありませんでした。

本来横向きに置いてベッドなどで使うことを想定して作られたものなのだろうと思いますが、今回はそれを縦向きにレイアウトして使います。

実際に設置してみたところ、見事にピッタリ。
前よりもスマートで、スッキリした感じになりました。

さて、話はこれで終わりではありません。
実は今回の入れ替えにあたっては、もう一つ問題点がありました。

以前の機械は用紙トレイが3つしか無く、A4用紙を入れるとトレイの右半分がガラ空きだったので、そこにラベル用紙や厚手の紙、サイズの違う紙など普段トレイに入れない用紙をいろいろ置いていたのですが、今度の新しい機械はトレイが4つに増えてデッドスペースがなくなったため、それらを置く場所がなくなってしまったのです。
(上の写真でもテーブルの手前に、それらのはみ出した紙類が置かれています(笑))

そこで、もうひと工夫を加えます。


A4サイズの紙を収納できる小さめの引き出しユニットを、これまた別のホームセンターで確保。
おあつらえ向きにポリプロピレン製の軽いものがあったので、即ゲットしました。

これをテーブルの板の裏面にぶら下げて、下の空いているスペースを有効活用することにします。

私はWebやDTPデザインなどデータ上の制作が専門ですが、料理なども大好きですし、今回のようにたまにリアルで日曜大工もやったりします。生活や作業環境をクオリティアップさせるためのクリエイティブな作業は、私にとって最高の楽しみの一つです。

まずは、取り付けに必要なパーツを購入。


今回は紙を入れるためある程度重みがあるということで、しっかりと取り付けられるようにネジ止めすることに。

パーツは、重すぎない程度に堅牢な金属製を選びました。
目立たないように黒色で、対応するネジの太さは3.8mm~4mm、重さに耐えられるようにネジ穴も多めのものを。

事前にテーブル板の厚さを測り貫通しない短めの木ネジに、ユニットと金具パーツを取り付けるネジ+ナット+座金、さらに補強のために両面テープも。

そしてもう一つ、テーブルの裏面中央に太い鉄の芯が通っているため、これをまたぐ形で設置できるように、引き出しユニットの上部に貼り付ける厚みのあるボードも購入。


加工のし易さと重量の観点から、スチロール製を選びました。

まずはそのスチロール板を、テーブル裏面の鉄の芯をうまく回避できるようにカット。


ちなみに、カッターを使う時には専用の定規を使います。
プラスチック製ですがカッターの刃先が当たるところにステンレスが貼ってあり、削れたりしないようになっています。
印刷物の断裁にいつも使っていますが、長年にわたりとても重宝しています。

形を整えたら両面テープを貼ります。


最初に買ったテープは長さが短くあっという間に足りなくなったので、急遽買い足し(笑)


引き出しユニットの上面に、このボードを貼ります。
反対側にも、両面テープを追加。



金具パーツを取り付ける位置を決めます。
各部、端から5センチのところに油性ペンでマーク。


位置を合わせて仮置きし、ユニットに金具パーツを取り付けるためのネジ穴の位置を決めます。


これも油性ペンでマーク。
パーツの下の段のネジ穴は、ちょうど箱の角の部分にあたっているので使えず。
パーツ1個につきネジ2個ずつで取り付けることにします。



そして穴の中心に錐で凹みをつけ、


電動ドリルで穴を空けます。
言うまでもありませんが、ドリルの太さはネジの太さ+αのものを使います。

今回のような作業の場合、最大の難関がこの穴開けですね。
ケチらず焦らずきちんとした工具を用意するのが、失敗しないための何よりの秘訣だと思います。


穴が開いたらバリを取り除き、金具の取り付けです。

ユニット本体には引き出しが入るのでぶつからないように、ネジをボックス本体の中から外に向かって差し込みます。


ナットは二種類買っていたのですが、長さがちょうど良かったので袋ナットの方を使ってネジ先を隠し、綺麗に仕上げます。


合計4箇所に、ネジを2つずつ使ってしっかりと取り付けます。

取り付けが終わったら、テーブル板の裏面に仮置きして今度はテーブル板側のネジ穴の位置を決めます。
先程までと同じように、油性ペンでマーク。


そして、ドリルで穴開けです。

木ネジを使うのでドリルの太さは細めにして、深さはネジの長さの半分程度に。
あとは、木ネジ自身で穴を空けていきます。


こちら側はパーツ一個につき4個、合計16個ものネジを使用。
ここまでガッチリする必要もないのかも知れませんが、紙の重さも考慮して取り敢えず頑丈に作っておきます。

これだけの数のネジで固定すればもう充分な気がしたので、テーブル板側の両面テープは結局貼りませんでした。
ネジを外せば簡単にユニットを取り除けるので、その方が便利です。

取り付けが終わったら、いよいよ設置。
完成です!\(^o^)/



とても安定しているので、結構な量の紙を入れても全然大丈夫。


見た目もバッチリ!
気持ちよくプリント作業に集中できそうです。

・・・とまあ長くなりましたがこんな風に、弊社IT・制作事業部では日々アイディアと工夫で、さまざまな局面に対応しています。
仕事の上での一つ一つの作業にも、常にこうしたクリエイティブでアグレッシブなマインドで取り組んでいるのは、言うまでもありません(これが言いたかった(笑))。

そしてこれは何もIT・制作事業部だけに限った話ではなく、弊社・株式会社オイカワ美装工業全体、会社そのものの気風でもあります。
だからこそ私はそうした気風に共感し、いい年こいて(自分の会社を持っているにもかかわらず)この会社のみんなと共に仕事をさせていただくことにしたのです。

この記事をお読みの皆様もぜひ、元気で明るく創造力豊かな弊社へ、お仕事をご依頼くだされば嬉しいです!(^o^)v

今後このブログでは、塗料や塗装についてはしっかりとしたプロの方々にお任せして、私は主に自分の専門分野や仕事の内容、成果などをつらつら書いていこうと思っています。
改めまして今後とも、株式会社オイカワ美装工業とIT・制作事業部を何卒よろしくお願い申し上げます!m(_ _)m

この記事を書いた人

佐藤 純

佐藤 純

オイカワ美装工業 IT・制作事業部長。生まれついての学究肌と職人気質で、下手の横好きながら長年幅広くクリエイター(作曲・編曲家、デザイナー、マンガ家・イラストレーター、ウェブデザイナーほか)として経験を積んできました。主に裏方ではありますが、皆さまのお力になっていけるよう全力で頑張ります!

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