色の話(5)ホワイト
今回はWHITE(白)です。
白のイメージは、「純白の花嫁ドレス」に代表される、清潔・神聖・クリーンでしょうか。
男性のスーツに合わせるYシャツの色も、白が多いですね。
清潔感を求められる場合やフォーマルな装いの場合は、白が推奨されております。
心理的に膨張させる効果もある白は、室内に使用するとその空間を広く見せる効果もあります。
その反面、無機的で、つめたい印象も与えます。
近年、病院の内装や看護師さんの服装の色が、白からピンク系の色、あるはブルー系の色に変わったことにお気づきでしょうか。
白は、緊張感を与えてしまいます。よく病院に行くと血圧が上がる要因に、白衣があると言われます。
これは「白衣高血圧」と呼ばれるそうです。
現在このことから、看護師さんや医療従事者の方に「カラースクラブ」と言われる色付きのユニフォームも普及してきているそうです。
(お医者様の着られるドクターコートは、まだまだ白が主流のようですが。)
このように、白は単に「無難な色」では無く、様々な心理的効果があります。
白は、どんな色とでも組み合わせが可能です。
使い方としては、個性ある色を調和させる、あるいはある色を強調させるなどは、いかがでしょう。
無難だけれどいざ意識すると難しい「WHITE」、効果的に使用してみませんか。
(ペイントコーディネーター 菅井)